三線の保管とメンテナンスの話

サークルメンバーとの雑談の中で、自宅で三線はどの様に保存するのが良いか?

と言う話になりました。ちょっと驚いたのは、自宅ではケースに入れて保管と言う者が少なく無かったこと(おすすめしない)で、今回は三線の保管、メンテナンス(手入れ)についての考察です。

目次

三線の保管の話

三線の保管方法は「吊るす・立てる」が推奨されます。

ケースに入れて保管

冒頭で書いた「自宅でケースに入れて保管」と言うのが三線にとっては一番良くないと覚えときましょう。

確かに、外部からの衝撃から三線を守るには、ケースの中と言うのは安全かもしれませんが、三線の棹は木で出来てます、湿気は苦手です。

棹だけでなく、天然素材である本皮の三線を使ってる方は皮にも影響が出るでしょう、

たとえばどうしても湿度が高くなってしまう梅雨時期などは音がこもると言ったことからも判ります。

皮は張り替えれば済みますが、棹の変形は致命傷です。

専用スタンドに立てる

三線を立てかけて保存するには、画像の様な三線専用で販売されているスタンドがあり、王家の御紋が入ってる物もあったりして、やっぱり格好が良いです。

ところが、このタイプの物は安定は決してよろしくありません。自分自身、三線はかなり大事に扱う者なのですが、倒したことがあるのは、このタイプの三線立てを使った時だけ。

画像の様に床の間のあるお宅ならではだよね、とはマンション暮らしのメンバーの共通意見です。

三線専用の安定の良い物となると、こう言う物を選ぶと良いかと思います。それなりの値段はしますが、愛機の三線が美しく映えます。

より安定した三線立てと言うのであれば、こういったパイプタイプの者が安心です。

折り畳めて軽量コンパクト、三線にもと言う名目で販売されている物もありますが、持ち運ぶこと無く、自宅で使用すると言う方なら、ギター用の同タイプの物が安価に入手出来ます。

デメリットをあげるなら、床に置くタイプはそれなりのスペースを取ることでしょう。

三線かけ(ハンガーフック)を利用

広いお家ならともかく、床に置くタイプの物は、引っ掛けて倒すリスクがある、と言うことで、自分はこの壁にかけるタイプの物を、教室でも自宅でも多数壁に取り付けて使用してます。

三線かけやハンガーフックなど色んな呼び方がありますが、ネジで壁などに打ち付けて固定、乳袋の部分を引っ掛けてぶら下げます。

プラスチック製の安価な物もあり、強度的には三線にはこれで十分かと思ってます。

壁に穴を空けられない方の工夫

現実的に壁にぶら下げるのが一番三線にもお家の使い勝手にも良いよね、と言うことでの工夫を紹介しておきます。

K女史のワイヤーネット

百円ショップで売っているワイヤーネット2枚を結束バンドで繋げて、フック2個買って壁に掛けてます。

当初の計画ではフックも100円ショップで買ったのにするつもりでしたが、天がカーブしてる分、フックにそこそこの長さ(奥行)がないと引っ掛からなかったためちゃんとした楽器用のを購入、

ワイヤーネットはホームセンターに売ってるやつの方が大きいサイズがあるししっかりしてると思います!45×90cmで1000円くらいでした。

DIYで柱を追加

賃貸なので、とか、その他の理由で壁に穴は開けれないけど、どうしても壁掛けにしたかったので、ホームセンターで 2×4材¥800 上下突っ張り¥1,000 フック2個¥800 を購入。

上下二棹の三線をかけれる様になりました。

三線の手入れ(メンテナンス)

三線を保存場所にしまう際に、棹に付いた てぃーあんだー(手脂)を拭き取ってあげるぐらいで特に他にすることはありません。

本皮の三線はメンテナンス用のハブ油を塗ると良いと言う方もおりますが、自分はもちろん、周りの三線弾きも使ってるのを見たことありません。

自分などは、保管方法に気を配るこそが最良の手入れではと思ってます。

エアコンや扇風機の風を直接充てない、窓際の直射日光厳禁、適度な気温湿度を保つ、程度の話です。

湿度計を三線の保管する場所に置いて見てください、同じ部屋でも、床に置くのと、壁の上部では結構違うことに気が付くと思います。

保管のプロである沖縄の県立博物館では、国宝三線は薄葉紙に何重にも包まれ、木箱に入れられて、温度22℃ 湿度は50%で保管されてると聞きました。

流石に個人宅でそんな保管は無理があるのは重々承知、冬場の乾燥した時期は加湿器、梅雨時期や雨の日には除湿機、40~60%の湿度を保てる程度には気を使ってます。

でもこれって、我々唄三線をするものに取って、喉にも良いはずなのです。

まとめ

今回の三線の保管、メンテナンスの話は、同時期に上等三線を発注した女史二人の「せっかくの上等三線を末永く大事にしたいので」と言う話から色んな話になりました。

正直、自分は何年もの間、ずっとケースの中に仕舞ってるけれど、なんの問題ない、と言う方もおられます。

そんな方は読み飛ばすか「場合もある」を付け加えて貰えばよいかと思います、ご自身の問題なので。

自分は保管と言う手入れに気を使って、三線が一番調子の良い状態を保って出番を待ってくれてる、と言う状態を作る派です。

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