三線の糸(弦)の豆知識
ゆくいメンバーの方から、三線の糸の予備を通販で買おうとしたら、種類があるんですけど、どれを買えば良いですか?と言う質問が入りましたんで、早速、先生に解説いただきました。
糸の予備など持ち合わせていないって方、糸やウマなどの消耗品はゆくいにも常備してありますから、必要の際はお求め下さい。
糸は3種類ある
三線の糸の太さは三種類、数字の小さいのが一番太い番手となります。
「1号」>「1.5号」>「2号」です。
通常、販売されているのは「2号」だと思ってまず間違いありませんし、号数を選ぶ必要がある際にも、2号を選べば間違いありません。
太い糸は、低音を好む人など、違いが判る人の物だと思ってください。
特に内地では、「1号」などは見ることも無いと思います。
余談ですが、太い糸は、琉球古典音楽をされる方に利用者が多いです。
さらに余談ですが、奄美三線で使われる、大島弦と呼ばれる糸は黄色く、高い音で演奏されるので細い糸です。
沖縄三線でも、六線を演奏される方に、沖縄三線の糸と奄美弦を組み合わせて使用する方が少なくありません。
さらにさらに余談、これらの糸はテトロンと言うポリエステル繊維の一種の素材が使われていますが、その昔にはこんな素材があるはずもなく、絹の糸が使われていました。
今も、沖縄に行けば絹糸が手に入りますが、やっぱり切れやすく、コストとか色んな意味で実用的じゃ無いと言う話は良く耳にするし、一度だけ触ったことが有りますが、現在の糸に慣れた自分には、音など含め頼りなくてちょっと、と言う感じでした。
糸の交換時期
糸はいつ交換すれば良いのと言う質問も少なくありません。何ヶ月に一度、見たいな決まりは無く、判りづらいかも知れませんが、私は画像の様に毛羽立ってきたら交換する様にしています。
こうなると、間もなくこの糸は切れます。音もなんとなく締まりの無い音になるんで、早めの交換を、と言う感じです。
ちなみに、自分の場合、ひと月もするとこうなります。
毎日、三線触る時間も長く、チンダミも高く合わせるので、ミージル(女弦)がプツっと切れてしまうことも多いです。
私は糸とか切れた事ありません、という方も居られますが、低いチンダミ「1とか2」で、三線に触れる時間が少ない方は、そうそう切れる物ではありませんが、
糸は弾き続けると摩耗して必ず切れるものだと思って置いて下さい。
また、頻繁に糸を切る人は、特にミージル(女弦)を切るハズなんで、張り替えて1~2週間だと、ミージルだけ張り替えたりもしますが、上の画像の様に毛羽立ちが出るぐらい弾いた糸は、思い切って全部交換するのが良いです。
>>>交換方法はこちらのページ
糸は消耗品です。男弦・中弦・女弦の三本のセットで400~500円、お店によっては纏めて購入するともう少し安くなるかもしれません。もちろん、バラ売りもあります。
糸掛けについて
糸を結ぶ大事なパーツである糸掛け、これも特に糸を頻繁に交換する方は、伸びて形が悪くなったりして、それが原因で音のビビリが出たりもするんで、糸掛けもまた消耗品だと思って下さい。
糸を頻繁に交換する自分が半年に一度ぐらいは交換しているので、お値段も300円~400円ほどと、それほど高く無いパーツですし、糸切らないって方も一年ぐらいを目安に交換すると良いかと思います。
画像で解説する糸の交換方法はこちらのページからどうぞ!
>>> https://yukui-sanshin.com/sanshin/string/
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